開催時期:2019年12月15・16日、2020年1月15・16日開催

上町

ボロ市

昔も今も変わらない世田谷名物
開催時期:2019年12月15・16日、2020年1月15・16日開催

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約700店の露店が並び、1日におよそ20万人以上の人出でにぎわうボロ市。毎年12月15日・16日、1月15日・16日の4日間、代官屋敷を中心にしたボロ市通りで行われる日本最大級のフリーマーケットです。東京都指定無形民俗文化財に指定されている伝統の市は、440年以上にわたる歴史を今日まで受け継いできました。古着や古道具、骨董品、陶器、洋品、日用雑貨、食料品、植木から玩具などなど、それはもう多種多様な商品がお店に並びます。中でも、ボロ市名物の代官餅には毎年長い行列ができています。

ボロ市のはじまりは1578年(天正6年)、当時関東地方を支配していた小田原城主北条氏政が、世田谷城の城下町である世田谷新宿に開いた楽市にさかのぼります。楽市とは、市場税を一切免除して自由な行商販売を認めるもの。この市で物流は一層活発になり、江戸と南関東を結ぶ中間市場として栄えます。その後、世田谷城の廃城で楽市はなくなりますが、近郷の農具市・古着市・正月用品市である毎年12月15日の歳の市として保たれました。明治からは正月15日にも開かれ、やがて現在のように4日間開催となったのです。

戦国時代から江戸時代を経て、後に農家の作業着のつくろいや、草鞋に編みこむボロが安く売られるようになったことから、いつとはなしにボロ市の名が生まれました。そして明治20年代になって古着やボロ布の扱いがメインになり、農機具や正月用品が主流だった歳の市は、その実態に合わせてボロ市と呼ばれるように。正式な名称となったのは第二次世界大戦後からですが、明治の終わり頃には世田谷のボロ市が定着していました。昔も今も変わらず活気のある市の雰囲気を、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。